嵐山左岸溢水対策事業

「史跡及び名勝」に指定されている桂川嵐山地区では、景観や利用に配慮した治水対策を検討していく中で可動式止水壁の河川側壁面に当社のアンカータフストーン工法(修景タイプ)が採用されました。可動式止水壁とは平常時は河川護岸内に扉体を格納しておき洪水時に垂直に立上げ堤防としての高さを確保する役割があります。平常時の景観に配慮した構造、洪水時の止水壁と一体構造となる高耐久性を実現することができました。
所在地 | 京都府 京都市 |
工法 | アンカータフストーン工法(修景タイプ) |
発注者 | 京都府 |
竣工 | 2023年 |



この工事では、国土交通省近畿地方整備局の指導のもと、「風景を変えない止水壁」がコンセプトに。文化財保護法に基づき指定された史跡・名勝の景観を守るため、アルミパネル製の扉体(高さ80cm)が約260mにわたり設置されました。
全国にひとつだけの構造形式で設計されたこの止水壁は、地元住民との合意形成を図りながら進められ、風景に溶け込む仕上がりが高く評価されています。
(引用:日経クロステック2023/05号)
当社の製品は、伝統的な石積の美しさを現代の工法で忠実に再現しながら、氾濫時の流量にも耐えうる構造的強度を備えています。
景観との調和と高い耐久性を両立できる点が評価され、本プロジェクトに採用されました。