「時を超えて強さを保つ木材」~グリーンハートの魅力と可能性~

ここ数年、高耐久性木材として「グリーンハート」への関心がますます高まっており、当社にも「グリーンハートの取り扱いはありますか?」というお問い合わせを多くいただくようになりました。
実は、当社では以前からグリーンハートを取り扱い、数多くの施工実績を重ねてまいりました。

これまでは、イペやウリンなど他の高耐久樹種と並び取り扱っていたため、あえて品種名を明示していなかったのですが、グリーンハートに特化した情報を求める声の高まりを受け、改めてその魅力と実績をご紹介したいと思います。

グリーンハートは長寿命で高意匠性、安全性を兼ね備えた木材をお求めの方に、自信をもっておすすめできる逸材です。

自然が育んだ高耐久木材「グリーンハート」

当社が取り扱う高耐久性木材の中でも、特に高い評価を得ているのが南米原産の広葉樹「グリーンハート」です。
ガイアナ共和国を中心に生育するこの木材は、重厚で密度が高く、耐水性・耐久性において非常に優れています。別名「イタウバハード」とも呼ばれるこの木は、まさに自然が生んだタフネス素材。構造材や屋外設備において、長年にわたってその性能を発揮してきました。

深みのあるオリーブグリーンと、
やわらかな黄褐色が織りなす天然のグラデーション。

時を重ねるほどに美しさを増すグリーンハートは、自然が生んだ芸術品のような木材です。温もりと力強さを併せ持つその表情は、空間に静かな存在感をもたらします。

2年以上かけた自然乾燥で、木本来の力を引き出す

グリーンハートの真価は、乾燥工程にも表れています。現地で約5ヶ月、さらに日本国内の標高1100mという厳しい自然環境下で約2年の自然乾燥を実施。高温ボイラーを使わず、60℃以下の低温乾燥によって、含水率18%以下にまで安定させています。

この工程を経ることで、日本の四季にも適応し、狂いや割れ、反りが極めて少ない仕上がりになります。

用途の広さと、美しさの共存

グリーンハートはその強度から、構造支柱、水門、ドッグ、桟橋、ボードウォーク、さらには住宅用デッキ材としても活用されています。特に近年では「イペ材に代わる持続可能な木材」として、欧州を中心に注目を集めています。

心材は深みのあるオリーブグリーンから濃褐色、辺材は淡い黄褐色から緑がかったトーンで、経年変化も美しく、デザイン性の高い空間にもマッチします。

15年以上変わらぬ品質で、安全に

グリーンハートのすごさは、時間が証明しています。
イギリス・ドーセット州スワネッジ埠頭の桟橋(1896年完成)では、100年以上経ってもそのまま使われているという実例も。

私たちの製品も、導入から15年以上にわたり棘やささくれが出にくく、変わらぬ品質で安全にご使用いただけているという実績があります。防腐剤などの薬剤処理を必要とせず、環境にも配慮した持続可能な素材です。

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